はじめまして。
(一部省略)
私はAというクラブを約10年ほど応援していますが、2年ほど前に大学の卒論でBというクラブを取り上げ(Bが私の扱いたいテーマに一番適したクラブだと思ったからです)、一年かけてBを調べるうちにそのクラブの魅力をたくさん知り、Bのホームに行ったりユニやグッズを買ったりサポーター的な行動をとっています。
もちろんAはずっと好きですが、限られたお金を別のクラブにも注ぐことに心のどこかで申し訳なさがあります。やはりサポーターというのは一つのクラブを真剣に応援するものでしょうか?
複数のクラブを応援することについての是非についてのご質問です。「サポーター」の概念を考えるのに最適なテーマかもしれません。
結論
結論から申し上げると、個人的には100%肯定的です。非常に素敵なことだと感じます。
ただ、質問者の仰るような悩みを他の方から耳にしたこともあります。そこには「サポーター」が描くサポーター像と「選手」が思うサポーター像にズレが生じている場合もあると感じています。その点について少しお話します。
「サポーター」の概念
「ファンやサポーターの皆様…」と選手はよく口にしますが、その定義はハッキリとしたものではないように思います。言い換えるならば「応援して下さる方々」といったニュアンスでしょうか。
ただ、サポーターの方々にはそれぞれの基準や自負もあるかと思います。
応援し始めてからの年数や費やしたリソース、選手やクラブとの親密度など、色々な部分でプライドを持ってサポートして下さっている方も沢山いると思います。それは非常に嬉しく有難いことです。
一方で、この「自負」が時に選手の望まない形で現れてしまうこともあります。
この「理想のサポーター像」の部分に、選手とサポーターの目線の違いがあるのかもしれません。
重要視するポイント
質問者様が「限られたリソースを振り分けることの申し訳なさ」を感じるのも、サポーターとして重要視する部分を「リソースの投下量」に持っているからだと考えられます。
確かに、特定の選手やクラブに限定して応援して下さることも大変嬉しいことですが、そうでないからといって選手やクラブが不満に思うことは全くないと考えてもらって良いと思います。
極端な話で言うと、自分だけを応援しているファンの方と、他にも沢山いる中の自分であったとしても、選手の感謝の気持ちは大きく変わらないと感じます。どちらも大切なファンの方であり、有難いことです。
応援の年数やグッズの購入額などで判断することはないですし、ましてや他クラブも応援しているからといって何かマイナスな感情を抱くことはありません。
クラブ的にはリソースを集中してもらった方がプラス面もあるのかもしれませんが、大きな視点で見ればJリーグ全体、あるいはサッカー界全体が盛り上がることに繋がりますから、最終的には「複数クラブを応援する」ことの良さもあるのだと思います。
まとめ
冒頭にも申し上げましたが、複数クラブを応援することは非常に素敵なことだと思います。それは「費やしたリソースの量」に関係なくです。
ましてや、何かを機に調べ上げた結果、魅力に取り憑かれるなんて最高のエピソードではないでしょうか。
サッカーは、見るのもプレーするのも、応援するのも全てが楽しいものです。質問者様が「何人いても足りない!」と思うくらい存分に応援を楽しんでもらえればと思います。
ご質問ありがとうございました。
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