Twitterにてご質問をいただきました。
また、「顔がきっかけでファンになった」「顔が好きだから応援してる」など、いわゆる顔サポのことはどう思われていますか?
先述のツイートの意図からは逸脱していて申し訳ありませんが。
アスリートの容姿への言論とそれに関連する事例に対するご質問です。
結論からお話すると、競技には関係ないということが前提で、且つポジティブかネガティブかという部分が判断を大きく左右する議論だと捉えています。
まず、大前提として競技とは切り離して考えてもらいたいということです。
「見た目を気にしているようでは二流」みたいな意見を時々見かけますが、それに関しては一貫して「関係ないでしょ」というスタンスです。
競技人である前に1人の人間です。
見た目にも個性を出したいと思うことは何もおかしな話ではありません。
それを直接利害のない人から非難されるのは論外だと思っています。
それに加えて、普段の人付き合いを考えみても「カッコよくなったね!」と言うことはあっても、「ブサイクになったね」とは言いませんよね。極端な話ですが。
結局のところ大切なのは「相手の気持ちになって発言すること」だと思います。
イケメンだとか美人だと言われて腹を立てる人はほとんどいないでしょう。しかし「イケメンだから持て囃されてる」と言われたり「顔しか取り柄がない」みたいな余計な言葉を追加されれば話は別ですよね。
競技のことであれば、プロである以上ある程度真っ当な指摘や批判を受け入れる覚悟がある人もいるかもしれませんが、それ以外の部分は議論をする必要性のない部分です。
そう考えると、ご質問者様への回答も同様のものと言えます。
顔が好きだから応援してもらえる、顔がきっかけで…というのは選手として何も嫌な気はしません。
そこで敢えて「プレーは関係ないのか…」と卑屈になる人はあまりいませんし、ポジティブな要素が多いと思います。
こちらの記事でも触れていますが、新しく自分たちのファンやサポーターになってくれる方々が、最初からサッカーが好きな人だけではないことは選手たちも理解しています。
ちょうど今、冬季のオリンピックが開催されていますが、正直サッカー選手の僕にはルールが分からない競技ばかりです。
それでも、その人のこれまでの歩みを描いた特集を見て応援したくなったり、それこそルックスで興味を惹かれることだってあるわけです。
それは選手にとって非常にポジティブなことであり喜ばしいことです。
こう考えると、やはり最終的に「相手の気持ちを考えた発言」を大事にしていただくことが大切かと思います。
前提として、競技とは関係ない議論であるということ、そして選手にとってポジティブであることなのかどうかという点を踏まえた上で、ネガティブなことであれば敢えて口にしないという心掛けが気持ちのいい世の中を作り上げていくのだと感じています。
ご質問ありがとうございました。
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