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理想と現実のギャップを埋めるために必要なメンタリティ

伝えたいこと

J1優勝。

Jリーグに属するクラブにとって最も目指すべき目標であることは間違いありません。たとえJ2やJ3のクラブであっても、長期的に見れば誰もが目指すべきところではないでしょうか。

そこから逆算してクラブはビジョンを掲げ、その年毎に目標やノルマを設定します。しかし、J1リーグで言えば、優勝するクラブがあれば18位でフィニッシュするクラブも必ず存在する。他カテゴリーでも同様です。

つまり必ず、絶対に、目標を達成出来ないクラブが出てきてしまうわけです。だからといって、最初から下位を目標にするクラブはありません。ここに理想と現実のギャップが存在します。このギャップにどう向き合っていくかがとても大切なのではないかと思っています。

もちろん、目標達成のためにフルパワーを出しきります。最善を尽くします。それでも上手くいかない時が絶対にあります。むしろ、それがスポーツの醍醐味であったりもするのかもしれません。

ただ、その現実と目標とする理想の間に生まれるギャップが大きくなればなるほど、様々な圧力が加わります。

クラブとしては目標を掲げた以上、達成出来なかった場合は責任の所存を示すことを求められますし、応援してくれているサポーターからも説明を要求されます。あまりにも結果が出なければ、支援してくれているスポンサー企業だって何らかの動きを取る可能性も十分にあるわけです。

しかし、どんなに結果が出なくても試合は定期的に訪れますし、その現実から目を逸らしてしまえばチームが強くなることはないのです。

時々、各クラブのファン向けイベントや催し物に対して、「そんなことはいいから…」とか「もっと他にやることあるだろ」なんていう意見を耳にすることがあります。

でも、僕個人の主張としては、結果の出ないクラブほど、積極的にサッカー以外の活動もすべきだと考えています。もちろん、強いチームがそれをやれれば「鬼に金棒」なのは間違いないですが、成績が悪いからといって「他のことはしないで練習だけしとけ」というのは少しズレている気がするのです。

人気や知名度を上げる手段として、チームとして強くなり結果を残すことが何よりの方法なのは確実ですが、それ以外に方法がないかと問われればそれもまた違うと思うのです。むしろ、弱いからこそ一生懸命に他の部分でカバーし、地域やサポーターから愛される努力をするべきではないでしょうか。

強くなるために愚直に色々なことにトライしていくべきですし、それを所属選手も理解する必要があると考えています。試合に勝つこと以外にも、周囲に愛され応援されるためにすべきことが山ほどあるという現実を受け止めなければなりません。

サッカー選手がサッカーだけしていればいい時代ではなくなっています。理想は常に高い方がですが、それと同じくらい現実に目を向ける勇気と素直さも大切です。

理想だけ大切にして、いいことばかりを口にして大変なことから目を逸らすことは簡単です。結果だけを見て良し悪しを決めるのも誰にでもできます。

しかし、それでは理想はいつまで経っても近づきません。理想と現実のギャップを埋めるには、現実から目を逸らさないことが重要です。現状に満足せずに、常に上を目指しながら、その過程にある現実的で地道なプロセスも大事にしていくべきだと感じます。

より多くの人に知ってもらい、より多くの人に応援してもらう。その理想のために、しっかりと現実と向き合っていこうと思います。

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