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調子が良い時の不思議な力

伝えたいこと

サッカーを長く続けていると「何をやっても上手くいく」と感じるほど調子が良い時がある。思った通りにボールが止まり、イメージ通りにキックが飛んでいく。

もちろん日頃の練習の成果が表れているということもあるのだが、同じことをしていても上手くいかないときはいかない。これには、そもそも持っている能力の他に何か大きな力が働いているように感じている。

それは簡単に言語化できるようなものではなくて、自信や勢いなどを含む、自分で引き寄せた「運」のようなものだと思っている。

「運も実力のうち」とはまさにこのことで、自らのトレーニングとそれに紐づいた自信、1つ上手くいったことによる勢いなど、様々な要素が絡まり合って醸し出される雰囲気のようなものとも言うことが出来るだろう。

これは個人に限った話ではなく、チーム全体にも言えることである。いわゆる「無双状態」に入ったチームは全てが上手くいく。バチッと歯車が噛み合っている感覚で、全員が自信に満ち溢れている。

僕自身も過去にこれに似たような時期があった。チームの好調と自身の歯車が噛み合い、面白いほど上手くいった。自分のサッカー人生の中で最も生き生きとしていた時期だったかもしれない。

こういう時のチームというのは「点が入るな」とか「なんとなくやられないだろうな」みたいな根拠のないポジティブな雰囲気を感じる。これは慢心でもなんでもなくて、勢いに乗っているチームの一つの現象とも言える。

敵チームからすると、余裕を持ってプレーされているような気になるかもしれない。それが相手チームの焦りやプレッシャーにも繋がるという好循環が自然と生み出される。

俗に言う「勝ち癖」みたいなものは本当に存在していて、勝つ→自信がつく→プレーが積極的になる→勝てる、という無敵ループに入るような感覚だ。

良いサイクルはこれだけではない。

選手一人一人が自信を持っていることで、互いに要求したり指摘し合う内容のクオリティも上がる。そしてそれが双方とも受け入れやすい状態にあることでポジティブなコミュニケーションになる。これが選手同士の共存を手助けし、その中で良質な競争意識も芽生える

チームにおける共存と競争のバランスは調整が難しい。どちらか一方に振れすぎても上手くはいかない。チームの雰囲気が良く結果も出ている状況では、選手同士の関係性も自然と良好なものになりやすい。

監督や選手など、チームを構成する要素が大きく変わっていなくても一年で見違えるほどの変化を遂げることもある。それには今回話した目に見えない不思議な力や雰囲気が関係していると思っている。

まさに「チームは生き物」であり、これがサッカーの面白さなのかもしれない。

調子がいいからその雰囲気が醸し出されるのか、雰囲気が調子を良くさせているのかは分からないが、とにかくこの特徴は強いチームの「あるある」な気がする。

反対に、「調子が悪い時」にも一定の共通点が見受けられるような気がしている。少々耳障りの悪い話も含まれるので、有料noteにさせていただいている。

チームが不調な時に内部で起こりがちなこと|匿名Jリーガー【Football Player】
勝敗があり順位を争うJリーグには、好調なチームがあれば調子の上がらないチームも必ず出てくる。首位があれば最下位もある。不調時にどのような対策や改善が出来るかというポイントが、復調への重要なキーワードになることは間違いない。 前回、上記の記事で「調子の良いチームの特徴」についてお話しした。今回は反対に「調子の悪いチームに...

ただこれは簡単に作り上げられるものでもないし、「これをしていればこうなる」というような確実な方法などない。そんなものがあれば全てのチームが簡単に上手くいくはずだ。

相手のある勝負の世界では好調なチームがあれば、不調に苦しむチームも出てくる。この事実を踏まえた上で、どうしたらこのような好循環が生まれるのかを模索していきたい。

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