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「応援される理由」を考えてみた

伝えたいこと

プロのサッカー選手として沢山の方に応援していただけることに日頃から感謝の気持ちを抱いています。誰かに背中を押されたり、支えてもらう事で、本来の力よりも大きなパワーを発揮することすらあると感じています。

ただ、最近よく思うのは「自分が何故応援されるのか」という部分をより深く考えるべきだな、という点です。

若い頃は、夢だったプロになり、周囲からはチヤホヤされ、ファンやサポーターの方も無条件に応援してくれることを、単純に嬉しく思っていました。

しかし自分が「どういった人たちに」「どういう理由で」応援してもらっているのかを選手自身が自覚しないと、ある種の「勘違い」に繋がりかねないと考えるようになりました。

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アスリートが応援される理由

サッカー選手という職業は、特殊な仕事だと思います。ある意味では、比較的「応援してもらいやすい仕事」だとも言うことが出来るでしょう。

  1. クラブという大きな組織の中に、
  2. サッカー選手という自分がいて、
  3. その中に自分という一人の人間がいる。

本来であれば、②と③が順番的に逆のイメージですが、「応援される理由やきっかけ」という意味では、この順番が妥当なのではないかと思います。ここで、自分は①〜③のどの部分で、応援してもらえるのか、ということを考える必要があります。

①組織の一員として応援されている

基本的には、多くの選手が応援してもらえるキッカケはここにあるのではないでしょうか。自分の応援するクラブに加入したことを機に、応援し始めるということは珍しくありません。

ついつい、自分は②③の部分で応援されていると思いがちですが、まずベースとしてこの部分が大きいということは自分自身も含めて自覚すべきだと思っています。

個人スポーツとチームスポーツでも異なりますが、入り口の多様化という意味ではチームスポーツは比較的有利な環境と言えるのかもしれません。

②一選手として応援されている

①から自分の存在を知ってもらい、選手として応援してもらえることはとても有難いことですし、一選手として認めていただけたという実感を持つ瞬間です。

自分の横断幕が掲げられていたり、自分の背番号の入ったユニフォームを着て下さっている方を見ると、本当に嬉しく思います。こういった方々は、移籍によりチームが変わっても応援してくれるかもしれませんし、選手にとって、とても頼もしい存在であることは間違いありません。

ただ、あくまで「サッカー選手としての自分」を応援してくれているという部分は理解しておくべきだと考えています。

③一人の人間として応援されている

応援の形として、最も細分化されたうちの最後に、この「一人の人間として応援される」があると考えています。ここまでの関係性を築くことは簡単ではありません。

それを実感した例に、現役中に日本代表経験があるような有名選手でも、引退後に始めたSNSではフォロワーがあまりつかなかったり、活動に興味を持ってもらえない、というような現象が挙げられます。

もちろん、フォロワー数やイベントの参加者数だけが、その人の価値を示すものでもないことは理解していますが、一つの指標として考えさせられるものはあると感じます。

だからこそ逆にいうと、③まで築き上げた信頼関係はとても強固なものだと思います。ともすれば、現役を引退した後も応援してもらえるかもしれませんし、別の新たなチャレンジを支えてもらえるかもしれません。

まとめ

ただ漠然と「沢山の方々に応援されている」と思っていても、それぞれ理由やキッカケは様々です。

長い人生を見た時に、③のような、「人として応援される」という部分も心掛けていくことで、自分のキャリアが豊かなものになっていくのだろうな、と感じています。

もちろんサッカー選手である以上、クラブに貢献して、選手として価値を高めることを最優先にしていかなくてはなりません。その上で、一人の人間としても沢山の方に応援していただけるよう、これからも頑張っていきたいと思っています。

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