サッカーの世界では基本的に、戦術やメンバーの決定権は監督にあります。
クラブのビジョンや方向性に合わせた監督が招聘される部分もありますが、現場レベルでの「ボス」は監督です。選手にとって監督は非常に重要な存在であり、意識せざるを得ないわけです。
過去には実体験を踏まえた「監督交代」に関するnote有料記事も配信していますので、是非ご覧ください。
選手の目に映る「監督」とは
第三者から見た監督と、選手の立場から見た監督では、違った見え方が異なります。戦術や試合結果の他に「自分を使うかどうか」といった目線が加わります。
選手に影響する3つの観点から、選手にとっての監督の見え方についてお話していこうと思います。
戦術・メンバーの決定権
冒頭でも触れた通り、大きな枠組みや戦略、メンバーを決めるのは監督です。選手にとっては「ピッチ上の自分を評価する人」になります。
極端な話、監督に評価されなければ公式戦のピッチには立てません。よく「監督の顔色を伺うな」と言いますが、そうなってしまうのも仕方のない状況と言えるのかもしれません。
「監督の求めるプレーを目指す」こととの境界線は極めて曖昧です。
コミュニケーション
選手と監督のコミュニケーションには、難しさもあります。監督のキャラクターも様々で、選手との距離が近いタイプもいれば、厳格な雰囲気を纏ったタイプも存在します。
選手は、監督を含めたコーチングスタッフを想像以上に観察しています。どういう人柄で、何を求めていて、どんなプレーに反応するかを敏感に察知します。
先日、こんなツイートをしたところ、沢山の共感の反応を頂きました。
つまり、サッカーに限らず「自分を評価する人」とのコミュニケーションは簡単なことではないのです。
信頼関係や力関係によっても、どこまで本音で話せるかは変わります。また、どれだけの信頼関係にあっても本音を言うべきではない状況もあるでしょう。
監督と選手の距離感に関しては、こちらの記事でも取り上げています。
監督が全てではない
ここまでの話だと「監督は絶対」というニュアンスに聞こえたかもしれませんが、それはまた少し違います。
確かに様々な決定権はありますが、プロの世界では監督も選手と同じ、クラブとの契約によって雇われた存在であることには変わりありません。学生時代には「先生と生徒」というような明らかな上下関係がありましたが、それとは少し感覚が異なります。
そういう意味では「同じ目標へ向かう同士」とも言えるかもしれません。
選手自身の哲学や信念と、監督の求めるプレーのバランス感覚が非常に重要だと考えています。「評価を受けながら協力していく」ことは簡単ではないですが、選手にはそのスキルが必要だと思っています。
まとめ
今回は「選手の目に映る監督」というテーマでお話させていただきました。
選手個々の感覚の違いもありますが、監督を意識するという点では、全選手に共通した視点だと思います。
監督と上手に信頼関係を築き、チームに必要とされる能力も、サッカー選手に必要な要素の一つだと考えています。
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